スーパーブラックミニ

SUPER BLACK MINI の3つの使い方

~ あなたのアンプに合わせた最適な接続方法 ~

MAD PROFESSOR の新製品、SUPER BLACK MINI Preamp/OD は、60年代のクラシックな「Black Panel」アンプ・サウンドをコンパクトな筐体に凝縮したプリアンプ/オーバードライブペダルです。惜しまれつつ生産完了となった SUPER BLACK の後継機として、完全アナログ回路で Black Panel アンプ黄金期のシグナルパスを忠実に再現しています。

生産完了の SUPER BLACK ペダルモデルには2つのフットスイッチが搭載されており、ON/OFF と BOOST ON/OFF を切り替える仕様でした。BOOST を ON にすると、ペダル手前のブースト・セクション(ブースト専用の VOLUME と DRIVE ノブ)がかかる仕組みです。一方、SUPER BLACK MINI はフットスイッチを1つに絞り、BOOST セクションなしでシンプルな操作性とコンパクトな筐体を実現しています。もちろん、お好みのブースター・ペダルを前段にご利用いただけます。

このペダルの大きな魅力は、使い方が自在であること。アンプのフロント入力に接続すればブースター/トーンシェイパーとして、エフェクトループのリターンやキャビネット IR と組み合わせればプリアンプとして活躍します。この記事では、SUPER BLACK MINI を最大限に活かすための3つの接続方法を、実際の配線図とともにご紹介します。

スーパーブラック

▲ 生産完了となった » SUPER BLACK


そもそも「 Black Panel サウンド 」とは? —— ギターアンプの2つのタイプ

3つの使い方を理解する前に、まず知っておきたいのがギターアンプの設計思想の違いです。ギターアンプには大きく分けて2つのタイプがあります。


① エフェクトループ搭載・プリアンプ内蔵型

アンプ自体が歪みを作る設計。エフェクトループは主に空間系エフェクト(ディレイ・リバーブなど)用で、プリアンプとしての機能は持ちません。


② 「ペダルプラットフォーム」型(63〜68年の Black Panel アンプなど)

アンプ自体はクリーンでヘッドルームが広く、歪みは前段に繋いだペダルに委ねる設計。多くはエフェクトループを持ちません。SUPER BLACK MINI は、まさにこの②のタイプ —— Black Panel アンプの「プリアンプ」そのものを再現したペダルです。①タイプのアンプをお使いの場合はエフェクトループのリターンに接続することでアンプ内蔵プリアンプをバイパスでき、②タイプのアンプであればフロント入力やキャビネット IR との組み合わせで、同じ Black Panel サウンドが得られます。

それでは、具体的な3つの接続方法を見ていきましょう。


使い方 ① :シンプルにフロント入力へ —— ブースター/トーンシェイパーとして

ブースター/トーンシェイパーとして

▲ フロント入力との接続例

最もシンプルな使い方が、アンプのフロント入力(INSTRUMENT INPUT)にそのまま接続する方法です。
ギター → SUPER BLACK MINI → アンプという、通常のペダルと同じ接続で、ブースター/トーンシェイパーとして活躍します。

これは②タイプ(ペダルプラットフォーム型)のアンプにも対応する使い方で、アンプの音量を上げ過ぎずに、真空管アンプのブレイクアップサウンドが得られるのも魅力です。ブースターやコンプレッサーなど、他のペダルを前段に繋いだ際の反応も、実機の Black Panel アンプそのもの。フルボリューム時ならではの豊かなダイナミクスやレスポンスも再現します。


使い方 ② :ライブ/既存アンプ向け —— エフェクトループのリターンに接続

エフェクトループのリターンに接続

▲ FXループ・リターンとの接続例

すでにお気に入りのアンプヘッド+キャビネットをお持ちの方には、エフェクトループのリターン(FX LOOP / RETURN)への接続がおすすめです。

これは前述の①タイプ(エフェクトループ搭載・プリアンプ内蔵型)のアンプに特に有効な方法で、アンプ内蔵のプリアンプ部だけを SUPER BLACK MINI の Black Panel サウンドに"差し替える"ことができます。パワーアンプ部はそのまま活かしつつ、プリアンプの音色だけを60年代のクラシックトーンに変えられるのが、この接続方法の大きなメリットです。


使い方 ③ :レコーディング/宅録向け —— IR ローダーと組み合わせたプリアンプ用途

IR ローダーと組み合わせたプリアンプ用途

▲ IR Loader との接続例

自宅での宅録やレコーディングには、キャビネット IR ローダーの前段に SUPER BLACK MINI を接続する方法がおすすめです。
ギター → SUPER BLACK MINI → IR ローダーという信号の流れで接続することで、実機の Black Panel アンプさながらのプリアンプサウンドを、PA 出力や REC 出力からそのまま録音・配信用途に活用できます。

アンプを持ち込めない環境でも、SUPER BLACK MINI 一台で60年代のクリーン〜ブレイクアップサウンドを手軽に再現できるのが魅力です。


まとめ —— 1台で3通りの表現力

接続方法 おすすめのシーン ポイント
① フロント入力 シンプルな運用/ライブ ブースター/トーンシェイパーとして活躍
② FXループ・リターン ライブ/既存アンプ プリアンプ部だけを差し替え
③ IRローダー前段 レコーディング/宅録/ライブ アンプなしで Black Panel サウンドを再現


SUPER BLACK MINI は、コンパクトなサイズに往年の Black Panel アンプの魅力を凝縮した1台でありながら、接続方法次第で3通りの異なる表現が可能なペダルです。ご自身の環境に合わせて、ぜひ最適な使い方を見つけてみてください。