昨今、日本でも「 » SDGs 」や「 » カーボンニュートラル 」といった環境保全のキーワードが各種メディア媒体で聞かれるようになりました。プラスチック製管楽器ブランド『pBone music』の環境保全の取り組みについてご紹介いたします。
※参考:
外務省ホームページ「SDGsとは?」 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
環境省 脱炭素ポータル「カーボンニュートラルとは」 https://ondankataisaku.env.go.jp/carbon_neutral/about/
pBone music は、音楽家、子供をもつ親、教師からなるチームとして、個人として、また会社として、環境に与える影響をとても気にかけています。
皆さんと同じ消費者として、家族のために購入する製品がどれだけサステナブル(持続可能)であるかは私たちの購買決定に影響を及ぼします。そこで、pBone、pBone mini、pTrumpet、pCornet、pTrumpet hyTech、pBuzz、pBugle といった全ての製品がカーボンニュートラルであることをお伝えできるのをとても嬉しく思います。
これは、pBone music の楽器によって引き起こされる二酸化炭素(以下 CO2)排出量と、世界の他の場所で同量の CO2 削減に資金を提供することによって均衡が保たれていることを意味します。これらの削減は、再生可能エネルギープロジェクトやエネルギー効率化プロジェクトに資金を提供することで実現します。これらのプロジェクトの多くは、温室効果ガスを削減するだけでなく、発展途上国においてさらなる社会的・地域的利益をもたらします。
pBone music は、英国の楽器メーカーとして初めて、気候変動に関する誓約の一環として、2030 年までに CO2 排出量を削減し、最終的に実質ゼロを達成するために様々な取り組みを行っています。
イギリス本社ではハイブリッド車や電気自動車を使用し、風力発電と太陽光発電で電力をまかない、ビジネス全体で紙の使用をほぼゼロにする等の企業努力を続けてきました。その結果、CO2 排出量の 10%以上を削減し、2021年にイギリスが定める » カーボンニュートラル・プラス を達成しています。また、原材料、パッケージ、調達、サプライチェーンの短縮など、» フットプリント を削減するための取り組みも続けています。
金管楽器の製造は100年以上の歴史があり、これまでほとんど変化してきませんでしたが、それはその必要がなかったからです。金管楽器の生産はエネルギーを大量に消費し、鉛、亜鉛、ニッケルといった採掘自体が困難な金属を使用するため、サステナブルに関して課題があります。pBone music 製品は、リサイクル可能な ABS樹脂を使って製造されています。プラスチック製楽器の製造に使用される資源は、主にイエローブラスから製造される従来の金管楽器に比べ、はるかに少ないものです。イエローブラスの資源は有限であり、原材料抽出とリサイクル両方の観点から、ABSの生産に比べて非常に多くの CO2 排出をもたらします。
つまり、従来のイエローブラスで製造するよりもプラスチックで製造した方が、CO2 排出量を減らすことができるのです。pBone music で2010年以降に製造した50万本の楽器は、金管楽器と比較して26,000トン以上の CO2 を削減し、環境に与える影響を軽減していることがわかりました。CO2 1トンは40年生の人工林の杉の木、約113本が1年間に吸収する CO2 に相当します。車で例えると、燃費10km/リットルのガソリン車で約431km(東京→京都)走ると CO2 が約0.1トン排出されます。
※出典: 経済産業省 中部経済産業局 中部Jクレ コラム「地球のために1トン数千円から」
https://www.chubu.meti.go.jp/d34j-credit/platform/column/20150805column_rev.pdf
使い捨てのプラスチックは、地球にとって大きな問題です。グリーンピースによると、「毎分トラック1台分のプラスチックが海に流れ込み、英国のスーパーマーケットでは毎年80万トンものプラスチックが生産されている」のだそうです。
ではなぜプラスチックのトランペットやトロンボーンを買おうと思うのでしょうか? 答えは簡単で、プラスチック製の楽器はバッグやストローのように使い捨てではないからです。pBone music の楽器は、完全にリサイクル可能な ABS樹脂で作られているため、何年も使用することができます。一方、金管楽器は製造工程で鉛やニッケルなどの有害物質を使用しより多くのエネルギーを消費するので環境にも悪影響です。
そのためプラスチック製楽器はより持続可能な選択肢となり得ますが、すべてのプラスチック製楽器メーカーがそうであるというわけではありません(むしろそうでない方が多い)! プラスチック楽器メーカーはより大きな責任を負っています。なぜなら、伝統的な金管楽器メーカーは製造方法を簡単に変えることができませんが、我々は地球のためにサステナビリティに配慮することができるからです。
pBone music は、イギリス・キール大学に調査を依頼し、これまでの取り組みを評価してもらいました。サステナビリティと環境に関する pBone music の懸命な取り組みは、今日までに実に72,000本以上の樹木を節約してきたことが証明されました! pBone music はまた、2020年、全製品の製造と流通における CO2 の影響について、非常に詳細な分析を開始しました。英国有数のサステナビリティ評価・検証機関である » カーボン・フットプリント 社に依頼し、独立した監査を受けました。これには、pBone music が使用する原材料の詳細な調査、各製品のサプライヤーから港までの移動距離、コンテナ船による輸送、小売店までの輸送、消費者による製品の廃棄などが含まれます。この調査を経て、ナイロンバッグの素材をより持続可能な素材に変更したり、より効率的な輸送手段を利用するなど、将来的に CO2 排出量を削減する方法に焦点を当てています。
現在、pBone music は独自に環境保全について調査し、毎年環境への影響を相殺できていることを確認しています。組織としての価値観を最もよく反映していると思われる2つの認定プロジェクトを支援することで、これを実現しています。
※参考: 農林水産省ホームページ「カーボンオフセット」 https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/climate/jcredit/offset/carbonoffset.html
このプロジェクトでは、従来のストーブを EzyStove®に置き換え薪を40%節約しています。このストーブはまた、目や肺に有害な煙の粒子を70%削減し、その他の社会経済的利益も促進しています。ストーブの購入費用を手ごろな価格に抑えるため、この販売で得た収益の50%は、ストーブの組み立て、女性へのトレーニング、プロジェクト管理、決済設備など、プロジェクトの拡大に充てられています。
このプロジェクトは、2つの地域内の10の村にまたがって実施され、時間とお金の節約を通じて貧困を緩和し、女性に経営能力向上を提供することで男女平等を促進し、資源に乏しい地域で再生不可能なバイオマスの燃焼に伴う温室効果ガスの排出を削減します。
資金提供パートナーである女性開発協会ネットワーク(実施主体)と国連世界食糧計画(技術顧問)が協力しているこのプロジェクトは、スーダンで初めて行われています。
このプロジェクトでは
多数の野生動物、鳥類、蝶類が混在するケニア・キクユの断崖絶壁の森は、劣化が進むまではグレートリフトバレーの美しい玄関口でした。この場所は水源であり、近隣住民の生計の源でもあります。
わずか数年の間に、炭焼き、様々な木材の伐採、過放牧などにより、この環境は無計画かつ意図的に破壊され、自然再生が不可能になりました。その結果、干ばつ、土壌浸食、野生動物や鳥類の移動、炎天下、人間と野生動物の衝突が起こり、かつては観光業で収入を得ていた美しい景観が損なわれました。
持続可能な利益は
当ページの元記事:
» https://pbonemusic.com/sustainability
» https://blog.pbonemusic.com/making-pinstruments-carbon-neutral
» https://blog.pbonemusic.com/plastic-and-brass-instruments-compare-in-a-sustainable-world
» https://blog.pbonemusic.com/reduce-reuse-recycle-pinstrument-advice